おもちゃで広げる心のバリアフリー、キョウユウガング

活動コンセプト

キョウユウガングってなぁに?

調べ学習や、親子でご覧いただきたいコーナーです

目や耳の不自由な友だちと一緒に楽しく遊べるおもちゃを、”共に遊ぶ玩具”と書いてキョウユウガングと呼んでいるんだ!

※動画でご紹介している商品の一部は、生産終了品のため、お求めいただけない可能性がございます。

キョウユウガングは目が見えない友だちや耳の聞こえない友だちもいっしょに楽しく遊べるように、工夫してつくられたおもちゃのことをいうんだよ!そしてキョウユウガングはおもちゃ売り場で普通に売られているんだ。障害のある人向けじゃない、みんなのためのおもちゃなんだね。そして、子どもたちだけでなく、子育てをする、目や耳の不自由なお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんにも扱いやすいおもちゃになるようにと考えていくことも「キョウユウガング」の大切なポイントなんだ☆

盲導犬マーク うさぎマーク

調べ学習や、親子でご覧いただきたいコーナーです

盲導犬マークって? 、このワンちゃんのマークは“盲導犬マーク”といって、目の不自由な友だちとも楽しく遊べると認められたおもちゃについているマークなんだよ!、目が不自由な人は、見る代わりに、触った感覚やオトなどを手がかりにして遊んでいるんだ、そのための「工夫」がおもちゃに盛り込まれると、優れたキョウユウガングになるんだよ!

POINT01、ON/OFFがさわってわかる工夫、どちらがスイッチの「ON」か、目が見えない友だちにも分かるようにしたい!どんな工夫ができるかな?、クリックしてみよう!
スイッチの「ON」にぽっち(凸 とつ)があれば、さわっただけで、どちらが「ON」か分かるよね!
POINT02、電池ボックスのふたを開けるためのネジ穴がどこにあるのかが、さわってわかる工夫、どのネジ穴で電池ボックスが開くか、目が見えない友だちにも分かるようにしたい!どんな工夫ができるかな?、クリックしてみよう!
電池ボックスを開くねじ穴のまわりがドーナツ形に盛り上がっていたら、目が見えない友だちもさわって分かるよね!
POINT03、なに色に光っているのかが、おもちゃの声でもわかる工夫、なに色に光ったか、目が見えない友だちにも分かるようにしたい!どんな工夫ができるかな?、クリックしてみよう!
おもちゃから声で、なに色に光ったか知らせてくれたら、目が見えない友だちも楽しく遊べるよね!
POINT04、見た目だけでなく、さわっても種類がわかる工夫、ボトルの中身が違うことを、目が見えない友だちにも分かるようにしたい!どんな工夫ができるかな?、クリックしてみよう!
中身の種類ごとにボトルの形を変えたら、さわってもちがいが分かるよね!
POINT05、ボールが遠くへ行ってしまわない工夫、転がっているボールを、目が見えない友だちもかんたんにひろえるようにしたい!どんな工夫ができるかな?、クリックしてみよう!
ボールが遠くへ行ってしまわないように枠をつけたら、目が見えない友だちもかんたんにひろえるよね!
POINT06、さわっても、ずれたり倒れたりしにくい工夫、テーブルの上のものをさわってたしかめても、かんたんにずれたり倒れたりしないようにしたい!どんな工夫ができるかな?、クリックしてみよう!
テーブルのくぼみに はめこめるようにしたら、ジュースをさわっても、かんたんにずれたりたおれたりしないよね!
POINT07、ふだんさわれないものの形を、さわって知ることができるおもちゃ、飛行機がどんな形をしているか、目の見えない友だちに伝えたい!どんな工夫ができるかな?、クリックしてみよう!
大きな飛行機も小さなおもちゃにしたら、さわって形が分かるよね!
POINT08、テレビや絵本などに出てくるものの形を、さわって知ることのできるおもちゃ、目が見えなかったら、テレビや絵本に出てくるものもさわってみたいよね!どうしたらさわれるかな?、クリックしてみよう!
テレビや絵本に出てくるものも、おもちゃにしたら、さわって形を知ることができるね。
POINT09、点字シールが付いているおもちゃ、どこになんの文字があるか、目が見えない友だちも分かるようにしたい!どんな工夫ができるかな?、クリックしてみよう!
点字が書かれたシールを貼れば、目が見えない友だちも読むことができるね。

もちろんこれ以外にも、それぞれのおもちゃにあった視覚に代わる工夫が盲導犬マークがついているおもちゃには大切だよ

うさぎマークって?、このうさぎちゃんのマークは“うさぎマーク”といって、耳の不自由な友だちとも楽しく遊べると認められたおもちゃについているマークなんだよ!、市販されているほとんどのおもちゃは、オトが聞こえなくても楽しむことが出来るんだ、だけど、「あたり」か「はずれ」かがオトでしかわからないなど、オトが遊びの重要なポイントになっている場合は、そのおもちゃを100%楽しめるわけではないんだ、そのための「工夫」がおもちゃに盛り込まれると、優れたキョウユウガングになるんだよ!

POINT01、おもちゃから出ている声を、文字でも読める工夫、おもちゃがなんてしゃべっているのか、音が聞こえない友だちにも分かるようにしたい!どんな工夫ができるかな?、クリックしてみよう!
おもちゃがしゃべっていることばを文字や絵でも見えるようにしたら、音が聞こえない友だちも分かるよね!
POINT02、おもちゃの音の大きさが、目で見てもわかる工夫、どのぐらい大きな(小さな)音がしているのか、音が聞こえない友だちにも分かるようにしたい!どんな工夫ができるかな?、クリックしてみよう!
おもちゃの音の大きさを絵でも見ることができたら、音の聞こえない友だちも分かるよね!
POINT03、周囲で音が鳴っていることが、動きでわかるおもちゃ、音が聞こえない友だちも、まわりで音がしたことを知りたいときがあるよ!おもちゃでできることがあるかな?、クリックしてみよう!
まわりで音がしたときに動くおもちゃがあれば、耳が聞こえない友だちも、近くで音がしたことが分かるね。
POINT04、音といっしょにおもちゃが動いて、楽しさをもりあげる工夫、おもちゃから出ている音の楽しさを、音の聞こえない友だちにも伝えたい!どんな工夫ができるかな?、クリックしてみよう!
音といっしょに動くおもちゃなら、音が聞こえない友だちも楽しめるよね!
POINT05、気持ちを文字や絵で伝えることができるおもちゃ、音が聞こえない友だちとも、楽しくおしゃべりしたい!おもちゃでできることがあるかな?、クリックしてみよう!
文字や絵がかんたんに描けるおもちゃがあれば、気持ちを伝えあうことができるね。

もちろんこれ以外にも、それぞれのおもちゃにあった聴覚に代わる工夫がうさぎマークがついているおもちゃには大切だよ

タカラトミーの取り組み

「専用」からキョウユウへ、誰もが一緒に遊べるおもちゃを目指す、タカラトミーの取り組みのあゆみを紹介するよ

  • 01「HT研究室」の設立

    タカラトミーが障害のある子どもたちのことを考え始めたのは、いまから30年以上前、1980年でした。これは、創業者・富山栄市郎の「誰もが楽しめるおもちゃ」、「世の中のためになる企業経営」という想いを形にしたもので、障害のある子どもたち向けのおもちゃを専門に開発する「HT研究室」が設置されました。

    HT研究室のメンバーたちは、さまざまな施設を訪ね、どのようなおもちゃが喜ばれているのか、そして、どのようなおもちゃが必要なのかを念入りに調査しました。そして、まずは、目の見えない子どもたちのおもちゃに取り組んでみることにしました。

  • 02 大ヒットしても…

    「鈴の入ったボールは楽しいけれど、ボールが止まってしまうとどこにあるかがわからない」という声を受けて、振動センサー付きのメロディーチップを入れたメロディーボールを障害者専用のおもちゃとして開発し、好評を博しました。HT研究室で作られるおもちゃは、一般市場向けとはされず、すべて、目の見えない人たちだけが買い物に来る専用の施設で販売されていました。

    そのため、「大ヒット」しても売れ数はわずかで、利益を出すことはできません。当初、これは社会貢献なのだからそれでもかまわないと進めていましたが、1980年代後半の不況の中で、この活動を続けることが難しくなってしまいました。

  • 03 キョウユウガングの誕生

    そこへ、研究室のメンバーではなかった社員から思わぬ提案が……。「専用にしようとするからコストがかかるんじゃない?ふつうのおもちゃにちょっとした工夫をすれば、製造コストも抑えられて、より多くの子どもたちが分け隔てなく遊べるのでは?」

    これが、キョウユウガング誕生のきっかけです、ラベルの形をそれぞれ変えて、触っても区別がつくようにしたり、スイッチのON側にポッチを付けたりといった、開発段階で気づきさえすれば、コストをかけずにできるアイデアが、少しずつ形になっていきました

  • 04 業界全体への広がり

    タカラトミーから始まった誰もが共に遊べるおもちゃのコンセプトはたくさんの賛同を集めました、現在では、目や耳の不自由な子どもたちも一緒に遊べるおもちゃキョウユウガングとしておもちゃ業界全体で取り組む活動となっています、日本ガング協会で認定されたおもちゃのパッケージには、「盲導犬マーク」「うさぎマーク」を表示し、わかりやすくお客様に伝えています、現在タカラトミーグループでキョウユウガングの認定を受けているおもちゃは、年間で100種類を超えています

    また、誰もが楽しめるおもちゃの配慮をよりたくさんの人に知ってもらうために、国際福祉機器展などのイベントや大学などでの講義活動、小学校への出張授業にも取り組み、障害への理解(心のバリアフリー)を促進する活動を行っています。

  • 05 「誰もが楽しめる」を目指して

    こうした普及への功績などから、タカラトミーグループは、2009年に「バリアフリーデザイン・ユニバーサルデザインナイカクフトクメイタントウダイジンショウ」を受賞し、さらに2010年から9年間、「日本おもちゃ大賞」のキョウユウガング部門において毎年入賞を果たしています。

    一方で、キョウユウガングが配慮している目や耳が不自由な子どもたちに加え、よりたくさんの人たちに楽しんでもらえる配慮が必要だと考えています、そのため、障害のある子どもたちや高齢者の方へのモニター調査を継続的に実施し、開発に注力しています。今後も私たちは「キョウユウ(共に遊ぶ)」の考えのもと、さまざまな個性を持った子どもたちや、高齢者の方々など、たくさんの方に楽しく遊んでいただけるよう、活動の進化に努めていきます